広大な土地や山林に生えている樹木であっても、それは個人の大切な所有物であり、勝手に切り落としたり剪定をしてはいけません。しかし近年、他人の所有する樹木を勝手に伐採する犯罪行為が増えてきています。その背景には、個人的な嫌がらせだけではなく、景観の確保や樹木の売買など、営利目的の伐採も多く、これらは組織的に行われています。所有者は、この行為を看過してしまうと、さらに大きな被害やトラブルに巻き込まれる可能性もありますので、早急に対処する必要があります。今回は、相談事例をもとに個人でできる対策から、探偵利用のメリットまで紹介していきます。同じようなことにお困りの場合には参考にしてください。
【この記事は下記の方に向けた内容です】
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所有地の木を無断で伐採された|60代男性からの調査相談
何者かに無断で所有地の木を伐採された
先週、自分の所有する山林を確認しに行ったところ、立派に育っていた杉の木が何本も根元から切り倒されていました。最初は台風か何かの影響かと思ったのですが、よく見ると伐採された跡がきれいで、人の手が加えられていることが明らかでした。この山林は、先祖代々受け継いできた大切な土地で、木も計画的に育てていました。特に杉の木は建材として出荷する予定で、すでに業者とも話を進めていたところだったんです。それが突然なくなり、正直なところ呆然としてしまいました。近隣の人に話を聞いてみたところ、数日前に見慣れないトラックが出入りしていたという証言もありました。しかし、業者名も分からず、どこに問い合わせたらいいのかすら分からない状況です。警察に相談したものの、証拠が足りないためすぐに動いてもらえるわけではなく、自分で情報を集めるしかないと言われました。でも、具体的にどうやって証拠を集めればいいのか見当もつきません。このまま泣き寝入りするしかないのかと考えると、悔しさと不安で夜も眠れません。
自分の所有地の木が無断で伐採される問題とは
所有地の木を無断で伐採する理由
無断で他人の所有地の木を伐採するのは立派な犯罪ですが、犯罪と分かっていても伐採する人がいます。その理由は以下のようなケースが挙げられます。
木材は建材や家具製造の材料として価値が高いため、違法に伐採して転売し利益を得ようとする者が存在します。特に、希少価値のある木や高級木材は市場価格が高騰しており、ターゲットになることがあります。
土地の境界線が曖昧な場合や、管理責任者が明確でない場合には、他人の土地と気づかずに伐採してしまうことがあります。特に山林では境界標識が分かりにくいため、このようなトラブルが発生しやすくなります。
近隣住民や業者が、自分の土地を広げたり景観を変えたりする目的で、隣接する土地の木を勝手に伐採する場合があります。このケースでは、境界線の認識違いや土地所有権の理解不足が原因となることもあります。
過去のトラブルや人間関係の悪化による嫌がらせとして、故意に伐採される場合もあります。こうしたケースでは、動機の特定が難しく、解決まで時間がかかることがあります。
隣接する住宅や農地の所有者が、視界や日照を確保するために、勝手に他人の木を伐採することがあります。たとえば、庭の日当たりを良くするために、隣地の木を切ってしまうケースです。特に外国人オーナーなどが自分のホテルの景観のためだけに無断で伐採するトラブルが増えています。
所有地の樹木無断伐採に関するニュース記事(2025年1月時点)
- 河口湖畔の樹木23本伐採 中国人男に罰金30万円判決「富士山見えない」ホテルの依頼で 山梨|参照:YBS NEWS NNN 2024年12月2日
- 芳賀町が私有地の樹木41本を無断伐採 別の場所と勘違い、96万円賠償|参照:下野新聞デジタル 2024/12/7
無断で所有地の木を伐採されるトラブルに自分でできる対策
無断で伐採する側は、犯罪行為と分かっていて行うケースがほとんどのため、非常に凶悪です。また、組織ぐるみの犯行だったりするので、個人で対策するのは非常にリスキーであり危険を伴います。それでも何も手を打たなければ、相手の思うままです。ここでは自分でできるいくつかの対策をご紹介します。
個人でできる対策
- 境界線を明確にする:土地の境界線を示す杭やフェンスを設置し、所有地を視覚的に明確にする。「私有地につき立入禁止」「無断伐採禁止」などの警告文を記載した看板を目立つ位置に設置する。
- 定期的な巡回:土地の状況を定期的に確認し、不審な跡や伐採の兆候を早期に発見する。近隣住民や管理者とも連携し、不審者や不審車両を見かけた際には情報共有を行う。
- 防犯設備の導入:防犯カメラやセンサーライトを設置し、不審者の侵入や行動を記録できるようにする。
自己解決のリスク
無断伐採などの被害では、証拠が不十分な場合、犯人の特定や責任追及が困難となり、泣き寝入りする可能性が高くなります。また、独自に犯人を特定しようとして誤解や対立を招けば、法的トラブルに発展するリスクもあります。さらに、証拠の収集方法が不適切だと、逆に違法行為とみなされる恐れもあるため注意が必要です。冷静さを欠いた行動は状況を悪化させる原因となり、結果的に時間や費用がかさむ可能性もあります。
探偵調査が有効
相手が組織的な犯行だった場合、個人で立ち向かうのは大変危険です。また、24時間監視することも不可能ですし、防犯設備を整えても十分とは言えないでしょう。こういう場合は、探偵であれば、正確な被害の証拠を秘密裏に収集することができます。また、犯人を特定し、犯人の所在地まで追跡調査をすることが可能です。さらに、最終的な法的措置のサポートまで行うことができますので、解決までの道のりがスムーズです。
探偵調査の有効性
不当な伐採の証拠を集めることができます。合わせて相手の特定や身元などの所在地を特定することができます。これにより、後々法的手段を取る際にも役立ちます。
私たちの調査は、秘密裏に行われることから店や周囲の関係者に悟られることなくリアルな情報収集を叶えられます。第三者である探偵が集めた情報は信憑性が高いと判断されることや、客観的な視点から問題点を浮き彫りにすることができます。
探偵が収集した証拠は、弁護士や法律の専門家が法的に活用できるため、嫌がらせに対する法的措置を取る際に大いに役立ちます。また、必要に応じて弁護士との連携をとり調査が行えるために、訴えられてしまうリスクを防ぎ有利な解決方法へと導くことができます。
所有地の木を守るために
専門家へご相談ください
あなたの所有する樹木が勝手に伐採された際には、個人的な動機というよりも、営利目的などの組織や企業の犯行である可能性も非常に高いです。そのような場合には、個人で対策を取ることは非常に困難であり、対策の仕方を間違えると、思わぬトラブルに発展する恐れもあります。このような犯罪行為には、確実な被害の証拠を集め、相手をしっかりと特定したうえで、法的措置などに乗り出す必要があります。探偵は、あなたを安全に解決へと導いていきます。お困りの方はご連絡ください。相談は無料です。
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この記事の作成者
エコガード探偵調査担当:北野
この記事は、環境保護や環境問題に関わるみなさまの、解決への一歩を踏み出せるきっかけになればと作成しました。日々の生活の中で困っていることや、不安に感じていることがあれば、当相談室へお気軽にご相談ください。どんな小さなことでも、お力になれれば幸いです。

この記事の監修者
XP法律事務所:今井弁護士
この記事の内容は、法的な観点からも十分に考慮し、適切なアドバイスを提供できるよう監修しております。環境問題は今後日本だけではなく世界的にも解決に取り組んでいかなければいけない問題でもあります。私たち弁護士も法的視点からできることに取り組んでいきたいと感じています。そしてみなさまが安心して生活できるよう、法の専門家としてサポートいたします。

この記事の監修者
心理カウンセラー:大久保
環境問題や近隣とのトラブルは、生活する上でも心身に大きな負担をもたらします。この記事を通じて、少しでも皆様の心の負担を軽くし、前向きな気持ちで生活を送っていただけるように、内容を監修しました。あなたの気持ちを理解し、寄り添うことを大切にしています。困ったことがあれば、どうか一人で悩まず、私たちにご相談ください。心のケアも、私たちの大切な役割です。
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